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院長コラム
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紫外線対策は子どもの頃から
紫外線対策は子どもの頃から
皆様、お元気でしょうか?私は元気ですが、老眼が進んで来ているようで、メガネを診察の時にかける機会が増えてきました。お子さんたちが時々不思議そうな目で私を見ているのがわかります。いつも泣かないお子さんが少し怖がっている様子もうかがわれ、付けたり外したりしている状態です。ところで、最近ニュースで、「made in Japanの定義とは何ぞや?」というのをやっていました。例えばmade in JapanのテレビやDVDレコーダーなどのいろいろな機械の部品を見てみると部分的に中国製だったり韓国製やタイ製だったりというものが多いようです。そこで「made in Japanの定義」とは部品は、いろいろな国のものでも最後に制作したのが日本であればmade in Japanということになるそうです。なんか、納得いかないような。
また、お母さんがたはご存知でしょうが、「国産牛」と「和牛」には大きな違いがあります。「和牛」は日本の在来種をもとに、交配を繰り返して改良されたもので、日本では現在、 「黒毛和種」、「褐色和種」、「日本短各種」、「無角和種」と4種類しかありません。一方「国産牛」は輸入されてから3ヵ月間以上日本国内で飼育されていれば「国産牛」と 称され、つまり生きたまま輸入すればアメリカ産だろうがオーストラリア産だろうが日本で3ヶ月 以上飼育されていれば「国産牛」となります。「国産牛」もmade in Japanということになりますね。
さて、今は梅雨時ですが、プールが始まっているせいか真っ黒に日焼けしたお子さんを良く見かけます。私のような青白い人にとってはとてもうらやましいほどですが、子どもの日焼けも注意が必要だと言われるようになってきました。そこで今回は、子どもの頃から紫外線対策が必要だという話をいたします。では、、
紫外線はその波長によりUVA(長波紫外線、紫外線A)、UVB(中波紫外線、紫外線B)とUVC(短波紫外線,紫外線C)の3つに分けられます。このうち紫外線Cはオゾン層で吸収され地表には届きませんが、紫外線Aと紫外線Bは人間の皮膚に対して大きな障害をもたらします。紫外線Aはコラーゲンやエラスチンなどの真皮成分を変性させ、シワ・たるみの原因となり、紫外線Bは炎症・シミ・ソバカスを引き起こすことがしられています。また、紫外線Bの方が皮膚のDNAを破壊し皮膚がんを誘発しやすいとも言われています。また、オゾン層が破壊されると紫外線Bが地表に届きやすくなり皮膚がんの比率が増えると言われています。しかし、紫外線Aも悪性黒色種(皮膚がん)や免疫抑制の誘因になると言われています。
皮膚が黒くて赤くなりにくい人より、白くてすぐ赤くなる人の方が皮膚へのダメージが3―5倍ほど強いことが分かっています。黒人より日本人、日本人より白人の方が皮膚がんの確率が高いようです。色白より地黒の方が皮膚がんになりにくいといえます。また、東北地方に住んでいる人よりは日光に浴びる機会の多い沖縄に住んでいる人の方が皮膚がんが多いようです。
ここからが本題です。動物実験による紫外線誘発皮膚がん実験では、年齢が若いときに大量の紫外線を受けると、年齢が進んでから大量の紫外線を受けた場合より発がんが早いことが分かっています。また、0―18才まで日焼け止めを使用した方が皮膚がんを8割近く防ぐことができるのではないかとの予測もなされています。ですから、小さい頃から無意味な日焼けは避けるべきだということになります。私たちが子どもの頃は、夏になると色が黒い子どもの方が健康的だというのが定説のようでしたが、最近の研究からは真逆の効果であることがうかがわれます。
無意味な日焼けを避けることのほかに、日焼け止めを使用することも良い方法かと思われます。紫外線Bをカットしてくれるのは「SPF」が含まれるものを、紫外線Aをカットしてくれるのは「PA」が含まれるものとなります。現在、両方が配合されたものが売られているようです。
お母さん!ご自分の、しみ、そばかす、しわばかりの心配ばかりしている場合ではありません、ちいさいお子さんがたの紫外線対策もしっかりとしてゆくことがこれからとても大切になってきます。「紫外線対策は子どもの頃から!」です。
また、お母さんがたはご存知でしょうが、「国産牛」と「和牛」には大きな違いがあります。「和牛」は日本の在来種をもとに、交配を繰り返して改良されたもので、日本では現在、 「黒毛和種」、「褐色和種」、「日本短各種」、「無角和種」と4種類しかありません。一方「国産牛」は輸入されてから3ヵ月間以上日本国内で飼育されていれば「国産牛」と 称され、つまり生きたまま輸入すればアメリカ産だろうがオーストラリア産だろうが日本で3ヶ月 以上飼育されていれば「国産牛」となります。「国産牛」もmade in Japanということになりますね。
さて、今は梅雨時ですが、プールが始まっているせいか真っ黒に日焼けしたお子さんを良く見かけます。私のような青白い人にとってはとてもうらやましいほどですが、子どもの日焼けも注意が必要だと言われるようになってきました。そこで今回は、子どもの頃から紫外線対策が必要だという話をいたします。では、、
紫外線はその波長によりUVA(長波紫外線、紫外線A)、UVB(中波紫外線、紫外線B)とUVC(短波紫外線,紫外線C)の3つに分けられます。このうち紫外線Cはオゾン層で吸収され地表には届きませんが、紫外線Aと紫外線Bは人間の皮膚に対して大きな障害をもたらします。紫外線Aはコラーゲンやエラスチンなどの真皮成分を変性させ、シワ・たるみの原因となり、紫外線Bは炎症・シミ・ソバカスを引き起こすことがしられています。また、紫外線Bの方が皮膚のDNAを破壊し皮膚がんを誘発しやすいとも言われています。また、オゾン層が破壊されると紫外線Bが地表に届きやすくなり皮膚がんの比率が増えると言われています。しかし、紫外線Aも悪性黒色種(皮膚がん)や免疫抑制の誘因になると言われています。
皮膚が黒くて赤くなりにくい人より、白くてすぐ赤くなる人の方が皮膚へのダメージが3―5倍ほど強いことが分かっています。黒人より日本人、日本人より白人の方が皮膚がんの確率が高いようです。色白より地黒の方が皮膚がんになりにくいといえます。また、東北地方に住んでいる人よりは日光に浴びる機会の多い沖縄に住んでいる人の方が皮膚がんが多いようです。
ここからが本題です。動物実験による紫外線誘発皮膚がん実験では、年齢が若いときに大量の紫外線を受けると、年齢が進んでから大量の紫外線を受けた場合より発がんが早いことが分かっています。また、0―18才まで日焼け止めを使用した方が皮膚がんを8割近く防ぐことができるのではないかとの予測もなされています。ですから、小さい頃から無意味な日焼けは避けるべきだということになります。私たちが子どもの頃は、夏になると色が黒い子どもの方が健康的だというのが定説のようでしたが、最近の研究からは真逆の効果であることがうかがわれます。
無意味な日焼けを避けることのほかに、日焼け止めを使用することも良い方法かと思われます。紫外線Bをカットしてくれるのは「SPF」が含まれるものを、紫外線Aをカットしてくれるのは「PA」が含まれるものとなります。現在、両方が配合されたものが売られているようです。
お母さん!ご自分の、しみ、そばかす、しわばかりの心配ばかりしている場合ではありません、ちいさいお子さんがたの紫外線対策もしっかりとしてゆくことがこれからとても大切になってきます。「紫外線対策は子どもの頃から!」です。
平成19年7月9日 きのした小児科 院長