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タミフルを飲んでも飲まなくても1-2日はお子さんから目を離さないで!

皆様お元気でしょうか?初夏のような日があるかと思えば、真冬に逆戻りしたり、本当に体調を壊しやすい今日この頃です。私は元気にしていますよ。先日、実にユニークなラーメンに出会いました。それは、久留米市の井筒屋駐車場の道を隔てて反対側にある「らーめん 学(GAKU)というラーメン屋さんです。スープは和風だしのようで、醤油でも豚骨でもなくとってもあっさりとしています。麺は縮れ麺で、太くもなく細くもなくちょうど良い感じです。透明のスープに縮れ麺がはいり、その上にとってもおいしい最上級のチャーシューがのっています。何がおいしいのかというとそのチャーシューが最高なのです。最高のチャーシューをおいしく食べるために薄味の上品なスープと麺が添えられているといっても過言ではありません。是非一度,ご賞味あれ!!
注)チャーシューはお金出してももう一枚はトッピング追加してください。http://menaruki.exblog.jp/3522741

いよいよインフルエンザの流行がピークを迎えてきております。それに伴い治療薬であるタミフルの副作用(?)が大きく新聞やテレビで取り上げられています。皆様もどうしたら良いのか迷っておられる方も多いかと思いますので、現在、分かっている事を御報告したいと思います。
まず、最初に知って頂きたい事は、インフルエンザで、タミフルを飲んでも飲まなくても異常行動が10%ほどみられるという事です。これは、小学生までを対象とした大掛かりな研究がされており、この研究からはタミフルが単独で異常行動を引き起こすという事は考えにくく、現時点でタミフルの使用を控えるという考えは提案されていません。しかし、問題となっている中学生くらいのきちんとした研究がないため現在データ解析中のようです。また、タミフルが直接、死因につながることは否定的であることも厚生省は公表しています。
前記したようにインフルエンザにかかれば、1-2日はタミフルを飲んでも飲まなくても10%ほど異常行動の可能性があるので、保護者はその間、目を離さないようにする事が必要です。
さて、インフルエンザの治療薬には、タミフルのほかにリレンザという吸入薬による薬もあります。リレンザは5歳以上から使用が認められています。リレンザはタミフルに比べると現在100分の1くらいしか使用されていません。理由としては、あまり医師が使用したことがないこと、薬価が高いこと、5歳未満のお子さんに使用できないこと、喘息を誘発させる可能性があることなどが考えられます。リレンザの副作用としては今のところ異常行動の報告例はありません。その理由は使用頻度が少ない事、吸入薬なので血液中の濃度が上がりにくいため副作用が出にくい可能性がある事などが考えられます。しかし、作用機序はタミフルと同じですので今後、使用が増えればタミフルと同じ問題が起こる可能性はあります。
以上をまとめますと、中学生未満のお子さんは従来通りタミフルで治療しても良いと思われますが、どうしても心配な方は5歳以上のお子さんに限りリレンザを処方しても良いと思われます。中学生はできればリレンザで治療することが今のところ良いかもしれません。しかし、インフルエンザ自体でも異常行動は起こりえるので、どちらにせよ1-2日は一人にしないで監視しておくことが必要だということです。もし、異常な言動や行動が見られた場合は、インフルエンザの治療薬は中止にします。インフルエンザのくすりを使用して2日すぎても問題ない場合は副作用(1回目もしくは2回目をのんで1-3時間以内に症状が出ているケースがほとんど)の心配はないのでインフルエンザの治療薬は決められただけ飲んでください。熱が下がったとたんやめてしまうと、また、ウイルスが増殖して症状をぶり返すことが多々あります。
1歳未満の乳児へのインフルエンザ(タミフル)の使用ですが、アメリカでは安全性が確認されていないので使用されていないようです。実際、発売元(アメリカ)の添付文書をみると、1歳未満の乳児への投与は禁忌ではないが安全性が確認されていないとされています。しかし、ごく最近の日本小児科学会では、1歳未満の乳児へのタミフルの使用は問題ないと報告しています。当医院としては、ご両親のお考えを交えながら処方を考えてゆきたいと思っております。追加記事(3月21日)
厚生労働省は相次ぐ異常行動の報告をうけ、とうとう、10才代のタミフルの内服を控えるように発売元に添付文書に加えるよう発表しました。つまり10才代の方にはタミフルは使えなくなります。はっきりとした裏付けはないものの、今年の入っての2例の中学生の飛び降り死亡事故や21日に起こった12歳児の2例の飛び降り事故(足の骨折)が相次いで起こったためと考えられます。21日の事故は監視していてもそれを振り切って事故につながる事例であったためこの判断に至ったようです。(詳しくは「お知らせ」の項で)
☆追記:タミフルを飲んでいなかったインフルエンザの14歳男児が、飛び降り事故に遭いました。本人には記憶がなく、発熱によるものなのかインフルエンザによるものなのかは不明です。とにかく、今後、このような事故が増えれば、タミフルとの因果関係は否定的になるかもしれません。いずれにせよ、発熱時は子どもから目を離さないようにご注意ください。(詳しくはお知らせの項で)3月23日追記

平成19年3月6日 きのした小児科 院長
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