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子どもの紫外線対策

近年オゾン層の破壊により紫外線と皮膚癌の関連が重要視されるようになりました。また、紫外線の影響は皮膚癌の誘発にとどまらず、免疫抑制をもたらすこともわかってきました。例えば、強い日光暴露の後に口唇ヘルペスが再発することが報告されています。子どもの皮膚は成人に比べて、表皮も薄く紫外線に対するバリア機能が弱いこと、また、18歳までに障害で炙る紫外線のおよそ半分をも浴びてしまうという試算があり、小児期からの角の日焼けは成人以上に危険であると考えられるようになりました。このような経緯から、子どもの日焼けは禁物という考えが強くなり、今度は、あまりもの日光制限によりビタミンD欠乏(日に当たらないと作られないビタミンで、骨の成長を促す)が見られるようになり、これまた、問題となってしまいました。
このことから、適度の紫外線も必要であることが言われています。
ちなみに一般に1日に最低限必要なビタミンDを作るための日照時間は8月の晴空で、日焼け止めなしで体の25%くらい(顔+腕+足のすね)の露出で3分。1月1日の昼頃に25%くらいの露出で25分くらいだそうです。ですから日焼けするほどの時間は必要ありません。
これらをふまえて、乳幼児の紫外線対策は、全く光から遮断するのはやめ、日焼けしない程度にというところとなります。子どもに使う日焼け止めは、SPF 15以上、PA2+から3+を目安にします。また、無香料、無着色を選びます。プールでは、「耐水性」や「ウォータープルーフ」の記載があるものを選びます。

平成28年5月10日 院長
院長コラム
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