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B型肝炎ワクチンを受けましょう!その2

B型肝炎ワクチンは是非受けるべきです!なぜかと申しますと、予防接種をしていないといつうつるか分かりません。血液からだけではなく、唾液、涙、汗などの体液が皮膚を通して感染することがあるからです。子どもの頃はうつってもあまり症状がでないことが多く、思春期以降になって、急性肝炎を発症したり、後に慢性化し肝硬変から肝癌へとなって行く可能性もあり、癌の予防薬にもなるのです。
現在、日本では、お母さんがB型肝炎の場合、お子さんが生まれてくるときに、肝炎がうつらないように、生後すぐにワクチンを注射して、子どもを感染から守る「母子間ブロック」という方法は無料化されています。いわゆる垂直感染を防ぐことに重点を置いています。これは、お母さん以外の人からうつる水平感染はまれであるという国の間違った認識が根強くあるからです。

水平感染とは

昔、予防接種の集団接種時に同じ針を使い回して接種したために肝炎がうつった事例や輸血による事故がほとんどと思われており、通常の生活では滅多にはうつらないといわれていました。しかし近年になって、唾液、涙、汗などからも多量の肝炎ウイルスが検出されており、性的接触にても感染が広まっていることが分かってきました。
分かりやすい例をあげれば、肝炎を発症した子どものルーツを探ったところ、お母さんからではなく、お父さんや、おじいちゃんが原因だったことが判明したケースもあります。
佐賀県では、10年ほど前、保育園でのB型肝炎の集団感染が起こり大変悲惨なこととなりました。すなわち、誰が感染を広めたのか、どこから感染してきたのかなど、さかのぼるとまるで事件の捜査のようでした。多くの人が傷つき、多くの人が病気の不安を抱えることとなりました。このときの研究者の総括でも、B型肝炎ウイルスを持つ人から、体液を通して皮膚から感染したことが考えられ、すべての人へのワクチン接種が予防的に有効であろうと結論づけされました。国の考えと違って、実際に日常生活のなかで、水平感染が起こってしまったのです。何の症状もない人(子どもも含め)がB型肝炎に感染している可能性もあり、それを人にうつす可能性もあるわけです。
小児科医は、国へ訴え続けています。「是非、B型肝炎ワクチンを全員に接種するように」と、そして、その証拠も感染例をあげ、また、海外でのB型肝炎ワクチンの全員接種による大きな効果を説明しているのです。他の国からは日本はなぜ、B型肝炎ワクチンを全員にしないのか?と指摘されているのです。WHOも全員接種を推奨しているのです!
それなのに、まだ、国は予防に力を入れません。肝炎や肝癌になった人たちへの援助にお金をかけるだけなのです。これを見かねて、地方自治体がB型肝炎ワクチンの補助をしているところも数カ所ありますが、まだ、していないところが圧倒的に多いです。
また近年では、欧米型のウイルス(ジェノタイプA型)による急性肝炎が増加しており、そのうち10~15%は慢性肝炎に移行するといわれています。これは若者の間で流行が見られていて、性的接触によるものと考えられます。  ☆日本小児科学会では、生後2ヶ月、3ヶ月、6-12ヶ月の3回接種を推奨しています。それ以降の方でも、初回、1ヶ月後、2回目から6ヶ月後の3回を接種します。1回5000円です。ご希望の方は24時間対応の予約専用電話 0942-23-8311にてご予約ください。

平成26年3月20日 院長
院長コラム
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