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肺炎球菌、ヒブワクチンの重要性

最近、肺炎球菌による菌血症(血液の中にばい菌が入り、敗血症や髄膜炎を引き起こす前段階)を立て続けに2名経験しました。お二人とも1歳前後の方でしたが、急な発熱で来院されました。あまり元気がないのと原因がはっきりしなかったため、簡単な血液検査をしましたところ、白血球(ばい菌に対抗する血球)と炎症反応(CRP)が非常に高くなっていたため、すぐに聖マリア病院へ行って頂きました。おふたりとも原因が不明であったため、いろいろな検査をされ、また、血液の中に細菌が居ないかどうかみるための「血液培養」もされて、結果を待たずにすぐに抗生剤の静脈注射を開始されました。お二人ともその後熱は下がり無事に回復されましたが、肺炎球菌性の「菌血症」と診断されました。この病気は、内服の抗生剤では効果が期待で来ません。あと1日でも抗生剤の静脈注射治療が遅れれば、菌血症から髄膜炎へ移行し重篤化していた可能性がありました。お二人とも早く見つかり治療までの時間が短かったので何事もなく済みましたが、本当に紙一重の状態だったと思います。いま、肺炎球菌ワクチンが予防接種として認可されていますが、お二人ともまだ、それらの予防接種はされていませんでした。また、当医院だけでも1年間に2名ほどインフルエンザ菌(ヒブワクチンで予防)による髄膜炎も経験しております。皆様のお子様も是非、肺炎球菌やヒブワクチンをお受けになることをお薦めします。これらの細菌による重篤な病気を予防接種によって予防しましょう!

平成23年7月8日 院長
院長コラム
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