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受動喫煙の害(子どもをタバコの害から守りましょう)

受動喫煙の害

誰か一人が室内でタバコを1本吸うと、周囲の大人ももちろん小さな赤ちゃんや子どもも5分の1も吸ったことになります。 タバコは燃えているだけで有害な化学物質を放出し、1本でドラム缶500本分の空気を汚すと言われています。
車の中で吸われたら、もっとひどい状態であることは明らかです。吸う吸わないは個人の自由ではなく、周りの人にとっては大迷惑な重大な問題なのです。胎児、赤ちゃん、子どもへの影響が心配です。

胎児への影響

妊娠中のお母さんがタバコを吸うと、ニコチンや一酸化炭素の影響により、おなかの中の赤ちゃんに酸素が十分に届かなくなり、流産や早産の頻度が増え、やせた未熟児が生まれてくる可能性が増えます。

赤ちゃんや、子どもへの影響

赤ちゃんや子どものそばで、タバコを吸うと、5分の1ほどタバコを吸わされる(受動喫煙)ことになります。
赤ちゃんや子どもはそのために、気管支炎、喘息(吸わない家族より3倍多い)、肺炎になりやすくなったり、突然死症候群で死亡した例も確認されています。また、親の不注意により子どもがタバコを食べて大騒ぎになることもしばしばです。

タバコを吸っている方へ

吸わない人とくらべて、タバコを吸う人は、肺がんで約5倍、喉頭がんで約30倍、食道がんで約2倍、心筋梗塞で約2倍、肺気腫(はいきしゅ)で約2倍、病気にかかりやすくなります。

○非喫煙者(1.0)と比較した喫煙者の死亡率(男)
クモ膜下出血1.8倍
咽頭がん32.5倍
食道がん2.2倍
虚血性心疾患2.0倍
肝臓がん3.1倍
胃がん1.4倍
膀胱がん1.6倍
他に子宮がん(女)1.6倍
口腔・咽頭がん3.0倍
肺気腫など2.2倍
肺がん4.5倍
胃潰瘍1.9倍
膵臓がん1.6倍

どうしてもタバコを止められない人たちへ

どうしても止められないかたは、近くの病院で禁煙の相談をしてみてください。禁煙補助剤として、ニコチンを含んだり貼り薬やガムがあり、比較的楽に禁煙をすることができます。
自分一人くらいとか自分はどうなったって構わないという考えは止めましょう。自分のことはもちろん、子どもたちを皆で守ってあげましょう。

それに、きれいな澄んだ空気は皆のものなのですから
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