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「心雑音」について

心雑音とは、聴診器をあてた時に心臓部で聴かれる暑音のことを言います。通常は心臓または心臓に近い血管内の血液の乱流により生じます。
原因としては、心臓の病気(血管や心臓の弁が狭くなっていたり、心臓の中を仕切る壁に穴が空いているなど)と、それ以外の原因によるものとがあります。
専門的に言うと雑音は3つに分類されます。

1)器質的雑音(心臓の病気)

2)無害性雑音(健康な人でも聴かれます。)

3)機能性雑音(心臓には害はないが、発熱や貧血、甲状腺の病気などで聴かれる)

の3種類があります。
器質的な雑音の場合は、たいがい新生児期までにわかることが多く1ヶ月健診までにほとんどが診断されます。無害性雑音は子どもの3人中1人に聴こえます。私の経験だとそれ以上かと思います。病気ではないので全く心配ありません。多くは思春期までに消失します。機能性雑音は、発熱時や貧血がある時に聴かれますが、病気が改善すると雑音は消失します。
器質性雑音の可能性が高い場合は、専門の機関で詳しく検査をしてゆきます。
保育園、幼稚園や小学校で「心雑音が聞こえる」と言われて来院される方のほとんどは無害性雑音や機能性雑音がほとんどです。器質的雑音の可能性がある場合は、専門機関にご紹介いたしますのでご安心ください。

平成28年7月22日 院長
院長コラム
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