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寝ている子どもの脳にも影響をあたえるテレビの音

テレビやゲームの視聴が子どもの脳に与える影響については、過去にも数多く論じられており、とくに一時期は“ゲーム脳”といった言葉が大きな注目を集めたこともありましたが、それに対する反論も、また数多く存在しています。
今回発表されたのは、ペルズー大学が行った脳科学の研究成果で、その内容はテレビの前にかじりついていなくても、耳に飛び込んでくるテレビの音だけでも子どもの脳に悪影響を与えるというものでした。

この調査の対象となったのは、生後8ヶ月から8歳までの子どもたち。テレビの前に座らなければできない視聴と違い、別の部屋で作業をしていても音は届いてしまいます。また、子どもがお昼寝などをしている間、やれやれやっと一息つけると同じ部屋で親がテレビを見ていると、音だけはしっかりと子どもの脳に届いているそうで、そういう時間も含めると、子どもたちが1日にテレビの音を耳にしている時間は、なんと平均4時間にもなったそうです。
調査結果において、テレビの音に接している時間が長い子どもほど、保育園や幼稚園の遊びの時間に集中力が欠ける傾向が目立ち、親子の交流の仕方も上の空になりがちで、言葉を学ぶ過程にある年代の子どもたちにおいては言葉の習得率の低下も確認されたといい、成長して中学生くらいになると、こうした音に多く接してきた子どもたちには、記憶力と考察力の低下も見られたといいます。

遊んでいるから、寝ているからといって、なにげにテレビなどつけてはダメということですね。遊んでいる時も寝ている時も静かにして集中させるようにしたいものです。

平成28年4月 院長
院長コラム
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