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院長コラム
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冬場に流行る要注意な病気
冬場に流行る要注意な病気
皆様、お元気でしょうか?私は風邪による喉頭炎で声が2週間ほどおかしく、皆様には大変ご迷惑をおかけ致しました。ようやく、90%ほど回復しており、しゃべることの喜びを感じております。声が思うようにでないということは、伝えたいことも中途半端になるし、声を出すのに相当腹筋と体力をつかいました。とにかく、十分な説明ができなくてすみませんでした。もう大丈夫のようです。さて今年ももう少しで終わりですね。今年の思い出としては、日曜診療を始めたことですね。多少でも皆様のお役に立てることを願って始めました。利用者も結構増えてきて、定着しつつあるように思っています。まだ、51才ですし、頑張りたいと思っておりますのでよろしくお願い致します。個人的には、チェロは休みがちでしたが、テニスは休まずに頑張りました。現在中級クラスの中級に位置しています。来年には中級クラスの上級へ上がることが目標です。音楽に関しては、今年はクラシックの室内楽特にバイオリンの音色にひかれた年でした。小田和正やドリカム、森山直太朗のコンサートも行きましたよ。来年も行きたいなと思っています。では、今年最後のニュースレターを送ります。「冬場に流行る要注意な病気」です。
病気の種類と時期
だいたい、冬場に流行る病気の順番が毎年おおよそ決まっています。ます、秋口から軽症の嘔吐下痢症、嘔吐症が始まります。その後、細気管支炎やインフルエンザが流行します。インフルエンザが少し下火になる頃(2-4月)に、ロタウイルスによる乳児嘔吐下痢症が流行してきます。高熱がつづくアデノウイルス感染症は、この間ずーっとぽつぽつみられます。
病気の種類と説明
1)比較的軽症な嘔吐症や嘔吐下痢症
秋から冬にかけて毎年のように、比較的軽少の嘔吐下痢症が流行します。これは、小円形ウイルス(代表はノロウイルス)による、嘔吐症もしくは嘔吐下痢症です。今年も大流行中です。ノロウイルスの場合は人→便→下水→川→河口付近の海→カキなどの二枚貝でウイルス増殖→生で食べた人が発症といった感染ルートが考えられます。また、治っても便中に一週間はウイルスが排泄されますので、不十分な手洗いからも家族に広まることがあります。潜伏期間としては1-2日で急激に発症しおよそ2-3日で治ることが多いと言われています。
しかし、今年の嘔吐下痢症は、ノロウイルスだけではないようで、年少児ほど症状がひどく、点滴も必要になる場合もみられています。
2)細気管支炎(RSウイルス感染症)
今年は、これが大流行しています。風邪かなと思っていると、2-3日して次第に、喘息のようにひゅーひゅーいってきたり、高熱も出てきます。喘息や気管支炎と違って、薬の効きが悪く薬を飲んでいても次第に悪くなってゆく場合があります。特に6ヶ月未満の赤ちゃんがかかると、呼吸困難や脱水症で入院が必要になることがあります。症状が出始めて3-5日目が一番ひどくなります。普通の気管支炎と違って気管支のもっと細い肺に近い、酸素を交換する場所の細気管支というところにRSウイルスが感染し炎症を起こすため息苦しさが目立ちます。RSウイルスは感染力が強く保育園などで大流行します。普通の気管支炎よりもとても注意深く観察してゆく必要があります。診断は鼻水の検査ですぐ分かります。
3)インフルエンザ
インフルエンザの特徴は、感染して1-2日以内に高熱、喉の痛み、咳、全身倦怠感、筋肉痛などが風邪かな?と思う間もなく症状がでてきます。48時間以内に検査を受けて、早めにタミフルを飲むことが肝心です。タミフルによる以上行動などの報告もありますが、インフルエンザや高熱による症状なのかまだ、はっきりとした結論は出ていません。当医院では、1歳以上のお子さんには内薬をお勧め致しております。自然経過の場合は4-7日ほど発熱が続き、脱水や肺炎の合併も多くなります。いずれにせよ、ぜひ、予防接種は受けておきたいものです。
4)重症の乳児嘔吐下痢症(ロタウイルス胃腸炎)
いきなり、嘔吐から始まり、下痢や発熱が引き続き起こります。吐き気や下痢の症状は半端ではなく、飲んでも出てゆく量の方が多くなりすぐ脱水症を起こしてしまいます。便が白っぽく、白色便下痢症ともいわれています。また、時々、熱もないのにけいれんを頻発することもあります。とにかく、乳幼児にとってはとても怖い病気の一つに上げられます。現在ワクチンが開発中ですが、実施に至っていません。特効薬がなくひたすら、脱水症を警戒しながら注意深く外来でみてゆきます。入院の比率も高い病気です。便の検査で直ちに分かります。
5)アデノウイルス感染症
ノドが痛く高熱が続きます。インフルエンザなどと間違えられることもあります。効果的なお薬はありませんが、高熱が4-5日続くわりには、比較的元気な印象があります。のどの検査で15分で分かります。
秋から冬にかけて毎年のように、比較的軽少の嘔吐下痢症が流行します。これは、小円形ウイルス(代表はノロウイルス)による、嘔吐症もしくは嘔吐下痢症です。今年も大流行中です。ノロウイルスの場合は人→便→下水→川→河口付近の海→カキなどの二枚貝でウイルス増殖→生で食べた人が発症といった感染ルートが考えられます。また、治っても便中に一週間はウイルスが排泄されますので、不十分な手洗いからも家族に広まることがあります。潜伏期間としては1-2日で急激に発症しおよそ2-3日で治ることが多いと言われています。
しかし、今年の嘔吐下痢症は、ノロウイルスだけではないようで、年少児ほど症状がひどく、点滴も必要になる場合もみられています。
2)細気管支炎(RSウイルス感染症)
今年は、これが大流行しています。風邪かなと思っていると、2-3日して次第に、喘息のようにひゅーひゅーいってきたり、高熱も出てきます。喘息や気管支炎と違って、薬の効きが悪く薬を飲んでいても次第に悪くなってゆく場合があります。特に6ヶ月未満の赤ちゃんがかかると、呼吸困難や脱水症で入院が必要になることがあります。症状が出始めて3-5日目が一番ひどくなります。普通の気管支炎と違って気管支のもっと細い肺に近い、酸素を交換する場所の細気管支というところにRSウイルスが感染し炎症を起こすため息苦しさが目立ちます。RSウイルスは感染力が強く保育園などで大流行します。普通の気管支炎よりもとても注意深く観察してゆく必要があります。診断は鼻水の検査ですぐ分かります。
3)インフルエンザ
インフルエンザの特徴は、感染して1-2日以内に高熱、喉の痛み、咳、全身倦怠感、筋肉痛などが風邪かな?と思う間もなく症状がでてきます。48時間以内に検査を受けて、早めにタミフルを飲むことが肝心です。タミフルによる以上行動などの報告もありますが、インフルエンザや高熱による症状なのかまだ、はっきりとした結論は出ていません。当医院では、1歳以上のお子さんには内薬をお勧め致しております。自然経過の場合は4-7日ほど発熱が続き、脱水や肺炎の合併も多くなります。いずれにせよ、ぜひ、予防接種は受けておきたいものです。
4)重症の乳児嘔吐下痢症(ロタウイルス胃腸炎)
いきなり、嘔吐から始まり、下痢や発熱が引き続き起こります。吐き気や下痢の症状は半端ではなく、飲んでも出てゆく量の方が多くなりすぐ脱水症を起こしてしまいます。便が白っぽく、白色便下痢症ともいわれています。また、時々、熱もないのにけいれんを頻発することもあります。とにかく、乳幼児にとってはとても怖い病気の一つに上げられます。現在ワクチンが開発中ですが、実施に至っていません。特効薬がなくひたすら、脱水症を警戒しながら注意深く外来でみてゆきます。入院の比率も高い病気です。便の検査で直ちに分かります。
5)アデノウイルス感染症
ノドが痛く高熱が続きます。インフルエンザなどと間違えられることもあります。効果的なお薬はありませんが、高熱が4-5日続くわりには、比較的元気な印象があります。のどの検査で15分で分かります。
平成18年12月7日 きのした小児科 木下昇平