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インフルエンザの重篤な合併症

新型インフルエンザによるいろいろな重篤例が新聞でも紹介されていますが、従来の季節型に比べると頻度が少し高いのではないかと思われています。それでもとても頻度は少ない(交通事故より少ない)ですが、念のためにご紹介します。
そこで、インフルエンザと診断された方でこのような時は、再度、病院を受診するか夜間でも救急病院を受診した方が良いと考えられる状態をご紹介します。

心筋炎

発熱のほか、哺乳困難、元気がない、嘔吐、腹痛などの感冒様症状で始まります。顔や足のむくみ、尿量減少、呼吸困難なども現れます。また脈拍が早くなったり、不整脈を起こしたりすることもあり、生命の危険を伴います。
初期の症状は、かぜ様の症状ともとられますので、どのようなタイミングで救急にかかった方が良いかが問題となります。そこで、以下の症状があれば要注意です。

 a)吐き気がつづく

 b)食欲がなく、顔色が悪い

 c)呼吸が荒く息苦しそうにしている

 d)胸の痛みを訴える

肺炎

発熱が続き、咳がひどく、息苦しさを感じたり、食欲も落ち、顔色も悪くなります。このような症状が急速に悪化してゆく場合がありますので要注意です。抗生物質やタミフル、リレンザをもらっていても油断できません。

 a)呼吸が荒く、息苦しくなる

 b)食欲がなく、顔色が悪い

 c)胸を痛がる

急性脳症

 a)吐く

 b)意識がおかしい

 c)顔色が悪い

 d)けいれんが起きた

このような時はすぐ救急車を呼んでください。また「熱せんもう」のような高熱による幻覚症状や異常行動も初期症状の可能性があると言われています。

以上のような症状が治療中や発熱初期に起こることがあります。インフルエンザは急変することがありますので、以上のような症状が見られたらすぐに受診してください。

平成21年9月18日 院長
院長コラム
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