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マイコプラズマ肺炎と細気管支炎

皆さんいかがお過ごしでしょうか。私は元気にしております。ただ、インフルエンザのワクチンが供給不足で順番待ちをしていただいている方がおられますので、すこしブルーです。今年は、サラリーマンの方の希望が多く、会社からも補助がおりているところもあるらしく、またSARSの問題などもあり、需要が大幅に上回っているらしいのです。当医院でも現在750人ほどまでは確保できていますが、それ以上の供給が今のところ入荷待ちになっているところです。なんとか、かかりつけの皆様に迷惑がかからないようにしたいと考えております。しかし、いつになるかまったく分かりませんので、申し訳ありませんが、早めに他の病院をあたってください。
さて、今回は、いくつかはやっている病気で皆様にはあまり耳慣れない病気を紹介したいと思っています。それは、マイコプラズマ肺炎と細気管支炎という二つの病気です。二つともとても重要な病気ですので、今後、これらの名前もお見知りおきをお願い申し上げます。

マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマという病原体によっておこる肺炎で、流行することがあります。幼児から学童によくみられます。大人もなることがあります。潜伏期間は3週間ほどといわれています。咳が強く、熱はあったりなかったりします。気管支炎という診断でなかなか治りが悪かったり、熱が続いたりする時はこの病気の可能性があります。レントゲン検査や血液検査で診断がつきます。
治療は:マクロライド系(クラリス、クラリシッド、ジスロマック、リカマイシン)やミノマイシンという抗菌薬が特効薬になります。多くの場合、入院しなくても治ることが多いですが、薬を飲めない方は入院が必要になるかもしれません。 治療を開始して約1週間はお休みが必要です。

細気管支炎(RSウイルス感染症)

RSウイルスというウイルスによる感染によって起ります。とくに、2歳以下のお子さんに多く見られ、6ヶ月未満の赤ちゃんはしばしば、入院が必要なことがあります。
症状:最初は、普通のかぜかなと思っていると2-3日して段々、呼吸が早くなったりゼイゼイいったりして、熱も出ることがあります。喘息の症状と似ていますが、鼻水の検査でこの病気かどうか分かります。食欲もあり元気があれば多少ゼイゼイいっていても大丈夫ですが、食欲が落ちたり、元気もなく、顔色もあまりよくないようなときは入院が必要になります。といくに寒い時期に注意が必要です。
治療:対症的な治療で特効薬はあまりありません。気管支炎に準じた治療を行いますが、家庭では加湿器をしたりしてあげてください。食欲が落ちてきたり苦しそうな状態になれば入院が必要になります。

まとめ

細気管支炎は2歳未満の赤ちゃんに多く、カゼ様症状からはじまり、ゼイゼイと熱が出るのが特徴です。マイコプラズマ肺炎は幼児から学童に多く、咳がひどく熱、微熱がみられます。マクロライド以外の抗生物質は効果がありません。
両方とも最初は、カゼや気管支炎と診断をされることが多いですが、治りにくいときや症状が悪化する場合にはこれらの病気を疑う必要があります。どちらも感染し流行する病気です。

さて、年末年始の休みですが、12月31日から1月4日までです。また、代診の江口先生が、久留米で開業されることになりましたので、水曜日の代診はしばらくなしになります。私にとっては少しハードですが、私の医院の代診を安心してお任せできる先生が、なかなか見つかりませんので私が診る事にしました。へばらないようにがんばります。

それでは、今月のおすすめコーナー

絵本:松元聖凪くん、くるみちゃんのおすすめの絵本で「ねこのかあさんのあさごはん」作:どい かや 小学館
ねこの家族のお話で、おかあさんが月曜から日曜まで毎日あさごはんをつくってくれるのを、子どもたちが楽しみにしているお話です。ほんとうのレシピーまでついています。松元さんのおかあさんは、今度これを参考につくってみますとお話してありました。お子さんたちがとってもよろこぶだろうな!!
この本は、当医院においてありますので一度ご覧になってください。お子さんと一緒に!

それでは、みなさん、かぜひかないようにしてください。きのした
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診療予防接種・健診
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    ※電話での受け付けは18:00まで
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