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「赤ちゃんの涙目、めやに」について

生後すぐの赤ちゃんで、涙目になったり、めやにのようなものがみられたりする場合があります。これは、先天性鼻涙管閉塞(びるいかんへいそく)または、涙道狭窄(るいどうきょうさく)と呼ばれる病気によるものが考えられます。
涙は目頭から鼻涙管(目頭と鼻をつなぐ管)を通りますが、生まれつきこの鼻涙管を形成する上皮細胞の管形成不全が涙目の原因だと言われています。赤ちゃんの約6%にこの症状がみられます。完全に閉塞してしまう場合は、症状が強く常に涙がこぼれ落ち、目やにがひどくなります。しかし、部分的な閉塞の場合は、症状が軽度だったり、あったりなかったりする場合が多いです。
この病気は1歳までに96%は自然治癒をすると言われています。1歳になっても治らない場合は、目頭から針金ようのもの(ブジー)を入れて鼻涙管を広げる操作をします。これで80%は治るようですが、最近では鼻涙管チューブを挿入するケースの成績が良いとの報告があります。
家庭でできる治療としては鼻涙管付近(目頭の下あたり)を1日2-3回マッサージしたり、軽い目やにがある場合は微温湯で洗います。黄色い目やにがひどい場合は、病院で抗生剤の目薬をもらいます。
症状が気になる方は、ご相談ください。

平成28年8月12日 院長
院長コラム
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