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院長コラム
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「熱性けいれん」について
「熱性けいれん」について
熱性けいれんとは、1)6ヶ月から60ヶ月までの乳幼児期に起こる。2)通常は38度以上の発熱の伴う発作で、髄膜炎、脳炎などの中枢性疾患や代謝性疾患、その他の明らかな発作の原因が見られないもの。3)てんかんの既往のないものを言います。 熱性けいれんは、単純型と複雑型があります。複雑型は1)部分発作(体の一部や半分のみがけいれんする)があるもの。2)15分以上続くもの。3)1回の発熱期間中に、複数回発作を起こすもの(発熱後24時間以内に起こりやすい)場合を言います。複雑型の場合は後のてんかん発症と関連があると考えられています。
熱性けいれんは、良性疾患でありよく見かけます。20-30人に一人くらいの確率でみられます。熱性けいれんを起こすと2度起こす可能性は15-30%です。1)両親のいずれかがけいれんの既往がある。2)1歳未満の発症。3)発熱から1時間以内の発作。4)発作時体温が39度以下の場合は再発率が30%ほどと高くなります。
熱性けいれんを起こした人の予防に関しては、複雑型であったり、2度以上起こしている場合などに予防することがありますが、絶対ではありません。
予防法としては、ダイアップ座薬を発熱に気づいたときに1回目、発熱が続けば8時間後にもう一度の2回が原則です。その2回で1回目から36-48時間は予防できると言われています。過去に発熱して48時間以降にけいれんを起こしたことがある方は、3回目を1回目のダイアップ挿入から48時間後に入れることが推奨されています。
とにかく、熱性けいれんは、良性の疾患であり、けいれんを起こしたことよりその発熱の原因を探ることの方がとても重要です。
熱性けいれんは、良性疾患でありよく見かけます。20-30人に一人くらいの確率でみられます。熱性けいれんを起こすと2度起こす可能性は15-30%です。1)両親のいずれかがけいれんの既往がある。2)1歳未満の発症。3)発熱から1時間以内の発作。4)発作時体温が39度以下の場合は再発率が30%ほどと高くなります。
熱性けいれんを起こした人の予防に関しては、複雑型であったり、2度以上起こしている場合などに予防することがありますが、絶対ではありません。
予防法としては、ダイアップ座薬を発熱に気づいたときに1回目、発熱が続けば8時間後にもう一度の2回が原則です。その2回で1回目から36-48時間は予防できると言われています。過去に発熱して48時間以降にけいれんを起こしたことがある方は、3回目を1回目のダイアップ挿入から48時間後に入れることが推奨されています。
とにかく、熱性けいれんは、良性の疾患であり、けいれんを起こしたことよりその発熱の原因を探ることの方がとても重要です。
平成28年6月22日 院長