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5−11歳コロナワクチンに関する知見 日本小児科学会(改訂版)3月16日

日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会
2022年1月19日
2022年3月16日改訂
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1. 感染状況とワクチンに関する知見

  1. 国内における5~11歳の新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)症例の大多数は軽症ですが、酸素投与などを必要とする中等症例や心不全をきたしうる小児多系統炎症性症候群は散発的に報告されてきました1-3)。COVID-19流行初期は小児の感染率が低く、同年代人口の1~2%にとどまると言われていました。一方、2022年1月以降は、オミクロン株の流行に伴い、小児の感染者数は増加しており、厚生労働省の公表資料4)によると、少なくとも10歳未満は6.7%、10代は6.3%が新規に感染したことになります(年代別人口は、総務省統計局2022年2月21日発表人口推計より引用)。デルタ株流行期に比べ中等症、重症の占める割合は低くなっていますが5)、感染者が増えたことで、クループ症候群、肺炎、けいれん、嘔吐・脱水などの中等症や重症例の数が増えています6)
  2. 国内の小児における症状を流行株の違いにより分けた場合に、オミクロン株流行期における患者は発熱の頻度が高く、熱性けいれんの報告数が多いことが確認されています6)
  3. 2歳未満(0~1歳)と基礎疾患のある小児患者において重症化リスクが増大することが報告されています7)
  4. 長期化する流行による行動制限が小児に与える直接的および間接的な影響は大きくなっています。さらに、オミクロン株流行に伴う小児患者数の増加に伴い、保育施設8)、学級、学校9)閉鎖の数が増加したことも重大な問題です。
  5. 国内で5~11歳を対象とする接種への承認がされているワクチンは、現時点ではファイザー社製のみです。同ワクチンは従来のワクチンと比べ含有されるmRNA量が1/3の製剤で、使用に際し注意が必要です。海外では、5~11歳の小児に対する同ワクチンの発症予防効果は当初90%以上と報告され、重症な病型である小児多系統炎症性症候群に対する予防効果も報告されていました10,11)。流行株がオミクロン株に変わってからの発症予防効果は30-50%と減弱したものの、重症化予防効果は50-70%と報告されています12,13)
  6. 米国では、2021年11月3日~12月19日までに5~11歳の小児に約870万回のファイザー社製ワクチンが接種され、42,504人が自発的な健康状況調査(v-safe)に登録されました。2回接種後、局所反応が57.5%、全身反応が40.9%に認められ、発熱は1回目接種後7.9%、2回目接種後13.4%に認められました14)
  7. 上記と同期間に、米国の予防接種安全性監視システム(VAERS)には、4,249件の副反応疑い報告がありました。このうち97.6%(4,149件)が非重篤でした14)。重篤として報告された100件(2.4%) の中で最も多かったのが発熱(29件)でした14)。11件が心筋炎と判断されましたが、全員が回復しました15)
  8. 5~11歳の小児では16~25歳の人と比べて一般的に接種後の副反応症状の出現頻度は低かったと報告されています14)

2. ワクチン接種の考え方

  1. 子どもをCOVID-19から守るためには、周囲の成人(子どもに関わる業務従事者等)への新型コロナワクチン接種が重要です。
  2. 基礎疾患のある子どもへのワクチン接種により、COVID-19の重症化を防ぐことが期待されます。基礎疾患を有する子どもへのワクチン接種については、本人の健康状況をよく把握している主治医と養育者との間で、接種後の体調管理等を事前に相談することが望ましいと考えます。詳細についてはこちらを参照ください。
    http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=409
  3. 5~11歳の健康な子どもへのワクチン接種は12歳以上の健康な子どもへのワクチン接種と同様に意義があると考えています。健康な子どもへのワクチン接種には、メリット(発症予防等)とデメリット(副反応等)を本人と養育者が十分理解し、接種前・中・後にきめ細やかな対応が必要です。
  4. 接種にあたっては、接種対象年齢による製剤(12歳以上用と5~11歳用のワクチンでは、製剤・希釈方法・接種量・保管方法が異なります)の取り扱いに注意が必要と考えます。また、集団接種を実施する場合においても、個別接種に準じて、接種前の問診と診察を丁寧に行い、定期接種ワクチンと同様の方法で実施するとともに、母子健康手帳への接種記録を行います。
より詳細なデータが出た時点で、接種に対する考え方について随時検討する予定です。
お知らせ
4月から木曜日の午後も診察します
2月5日より月曜、火曜、金曜、土曜日が院長診察。水曜日、木曜日が他の医師になります。
土曜日の午後は、予防接種及び10ヶ月健診のみといたします
2023年度 インフルエンザワクチンのお知らせ
9歳から15歳未満の女性の子宮頸がんワクチン(シルガード9)を当医院でも接種しています
10ヶ月健診をほぼ毎日予約制で行っております
インターネット予約がいっぱいでも0942-72-6856にお電話ください
6ヶ月ー5歳未満のコロナワクチン(日本小児科学会推奨).および接種スケジュールについて
コロナワクチンとインフルエンザワクチンの接種間隔は2週間以内でも可能です
5−11歳のコロナワクチン努力義務化へ、ファイザーワクチンの3回目を予定
おたふくカゼワクチンが入荷しました!また、4月より小学6年生から高校1年生の子宮頸がんワクチンの定期接種が再開します。
4月より毎週木曜日の午前中は、感染症研究、治療で有名な屋宮先生の代診となります
4月より予防接種の際、ご両親以外の方が同伴される場合は、委任状が必要です
4月より土曜日の午後の診察は、コロナワクチン接種のためしばらく休診とさせていただきます
5−11歳コロナワクチンに関する知見 日本小児科学会(改訂版)3月16日
5−11歳コロナワクチン。先生はどう思っていますか?
厚労省 5−11歳のコロナワクチン Q&A
5−11歳のコロナワクチンの予約について
最新の濃厚接触者(発症が見られない)の家族の考え方(令和4年2月5日)
日本脳炎ワクチンのニ期(9歳ー12歳まで)の予約を開始
5−11歳の新型コロナワクチンの考え方:日本小児科学会(令和4年1月19日)
3月から予定されている5−11歳の新型コロナワクチンについて
発熱者は西側別棟にて診察しております
風邪症状や発熱のない方は別室で待っていただき診察をいたしております
定期接種に伴い、ロタリックスワクチンの飲み直しもしないことになりました
10月からロタウイルスワクチン無料化(ただし、8月1日生まれ以降対象)
10月1日より予防接種の間隔が一部緩和されます。
玄関ドア、窓を開けて診察しています
定期薬をご希望の方は診察なしで処方いたします
来院時は保護者の方はできるだけ一人でお願いします。
今年4月から小学生になるお子さんで麻疹風疹(MR)ワクチンはお済みですか?
換気、アルコール消毒を頻回にしながら診察しています
新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安
9月より土曜日の午後診療を17時まで延長いたします
子どもの、手足が麻痺する病気が増えている
土曜日の予防接種時間帯を拡大
東北大、気管支ぜんそく発症の原因を明らかに
肥満度の計算式
小児夜間救急について(平日の時間外診療、日曜診療)
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診療予防接種・健診
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14:30 ~ 15:30
    ※電話での受け付けは18:00まで
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