今はやりの病気9月11日号
☆ 福岡県全体の感染症サーベイランスの情報です。(平成29年8月28日-9月6日)。RSウイルス感染症が急増しています。
☆ 感染性胃腸炎(640名)、RSウイルス感染症(635名)、手足口病(324名)、溶連菌感染症(221名)、ヘルパンギーナ(112名)、アデノウイルス感染症(62名)、おたふくかぜ(41名)、水ぼうそう(38名)、マイコプラズマ肺炎(16名)、りんご病(9名)、インフルエンザ(24名)、百日咳(3名)、でした。麻疹は0名、風疹は0名となっています。
☆次に、当医院を受診された小郡近辺のはやりの病気の報告をいたします。
1)まだ溶連菌感染症が一番多いです。
62名の患者さんがみえました。そのうちRSウイルス感染症の合併が3名ありました。保育園や幼稚園の預かり保育での広がりが見られます。
2)次にRSウイルス感染症がとても多いです。
今年は流行が早くなっているようです。前週の11名から27名に急増しています。1名が細気管支炎のため入院されました。最初は風邪かと思っていても、4−6日目に呼吸が苦しくなり入院が必要になることもあります。特に6ヶ月未満のお子さんがかかると大変です。しかしカゼで終わる場合もあります。2歳以上のお子さんは、あまりひどくならずに検査もしない場合があり、風邪と診断されている可能性が多いです・特効薬はありません。
3)ウイルス性胃腸炎もみられますが、細菌性胃腸炎も見られます。
吐くだけで済んだり、熱が出たり、頭痛や下痢がみられる場合もあります。2−3日でよくなることが多いです。ただし、お腹を痛がる場合は、細菌性腸炎もあります。今回は病原大腸菌、サルモネラなどの細菌性胃腸炎で来院されています。細菌性胃腸炎の場合は抗生剤が必要になります。
4)アデノウイルス感染症が見られます。
特に、流行性角結膜炎(はやり目)が4名ほど見られ、幼稚園や保育園の一部流行が見られます。熱がメインとなるアデノウイルス咽頭炎が5名ほど見えました。
5)手足口病やヘルパンギーナはめっきり少なくなりました。
平成29年9月11日