今はやりの病気8月21日号
☆ 福岡県全体の感染症サーベイランスの情報です。(平成29年8月7日-8月13日)。手足口病、ヘルパンギーナは減っています。RSウイルス感染症や溶連菌感染症が多いです。
感染性胃腸炎(334名)、手足口病(293名)、RSウイルス感染症(286名)、溶連菌感染症(144名)、ヘルパンギーナ(108名)、おたふくかぜ(45名)、アデノウイルス感染症(36名)、水ぼうそう(17名)、マイコプラズマ肺炎(14名)、インフルエンザ(8名)、りんご病(2名)、百日咳(2名)、でした。麻疹は0名、風疹は0名となっています。
☆次に、当医院を受診された小郡近辺のはやりの病気の報告をいたします。
1)まだ溶連菌感染症が一番多いです。
37名の患者さんがみえました。そのうち手足口病合併が2名、ありました。保育園や幼稚園の預かり保育での広がりが見られます。
2)次に多いのは胃腸炎です。
吐くだけで済んだり、熱が出たり、頭痛や下痢がみられる場合もあります。2−3日でよくなることが多いです。ただし、お腹を痛がる場合は、細菌性腸炎もあります。病原大腸菌という細菌による下痢の方がみえています。抗生剤の内服治療で治られました。
3)次に多いのはRSウイルス感染症です。
毎年9月頃より見られるようになるのですが、今年は流行が早くなっているようです。6名受診されました。最初は風邪かと思っていても、4−6日目に呼吸が苦しくなり入院が必要になることもあります。特に6ヶ月未満のお子さんがかかると大変です。2歳以上のお子さんは、あまりひどくならずに検査もしない場合があり、風邪と診断されている可能性が多いです・特効薬はありません。
4)少なくなりましたが手足口病が見られます。
4名みえました。発熱が出る場合は48時間ほど続きます。あまり熱が出ない場合もあります。ウイルスの型が少し違うようです。今年2度目の人も見られます。
平成29年8月21日