今はやりの病気12月2日号
☆ 福岡県全体の感染症サーベイランスの情報です。(平成29年11月20日-11月26日)。ウイルス性胃腸炎、インフルエンザが増えています。溶連菌感染症も多いです。
☆ 感染性胃腸炎(858名)、溶連菌感染症(496名)、インフルエンザ(460名)、手足口病(226名)、RSウイルス感染症(80名)、水ぼうそう(67名)、アデノウイルス感染症(58名)、おたふくかぜ(43名)、ヘルパンギーナ(11名)、マイコプラズマ肺炎(9名)、りんご病(1名)、百日咳(1名)、でした。麻疹は0名、風疹は0名となっています。
☆次に、当医院を受診された小郡近辺のはやりの病気の報告(11月20日〜25日)をいたします。インフルエンザが増えてきました。
1)まだ溶連菌感染症が一番多いです。
66名の患者さんがみえました。保育園や幼稚園の預かり保育での広がりが見られます。小学校でも見られています。目立ったところでは:白梅保育園、海の星保育園、味坂保育園、ふたば幼稚園、小郡中央保育園、大堰保育園、大城保育園、太刀洗保育園、本郷保育園、大原保育園、小郡保育園、小郡幼稚園小郡カトリック幼稚園、すばる保育園、三国保育園、三国小、小郡小など。
2)インフルエンザの患者さんが増えてきました。
11名の方が見えられました。のぞみヶ丘小、小郡小、おおぞら幼稚園、三国幼稚園などで見られています。
3)次に手足口病が見られます。
9名:味坂保育園、大原保育園、大き保育園、太刀洗保育園、御原保育園、菊池保育園などで見られています。発熱がなく軽症なタイプが多いです。
4)次に嘔吐下痢症が見られます。
9名:ほとんどが軽症で、ノロウイルス、カルシウイルスなどの小円形細胞型ウイルスかと思われます。2−3日で治ります。吐いてお腹を痛がらない場合は大半がこれだとおもわれます。経口補水液(アクアソリタ、OS1などを2mlを10分間隔で与えて脱水を防ぎます。そのうち吐き気が治まります(6−12時間)ので、はかなくなって4−5時間経ってから水分を多めにあげたり、うどんや、塩付きおにぎりなどをあげてください。吐き気止めや整腸剤はほとんど効果はありません。経口補水法が唯一の治療といえます。
5)つぎにアデノウイルス感染症の方が見えています
3名:小郡中央保育園、桜乳児園、三国保育園などです。
平成29年12月2日