今はやりの病気12月16日号
☆ 福岡県全体の感染症サーベイランスの情報です。(平成29年12月4日-12月10日)。ウイルス性胃腸炎、インフルエンザが増えています。インフルエンザはA型の方がB型より多く見られています。溶連菌感染症も多いです。
☆ 感染性胃腸炎(1186名)、インフルエンザ(1146名)、溶連菌感染症(550名)、手足口病(208名)、水ぼうそう(106名)、アデノウイルス感染症(91名)、RSウイルス感染症(65名)、おたふくかぜ(56名)、ヘルパンギーナ(14名)、マイコプラズマ肺炎(10名)、りんご病(4名)、百日咳(0名)、でした。麻疹は0名、風疹は0名となっています。
☆次に、当医院を受診された小郡近辺のはやりの病気の報告(12月11日〜12月16日)をいたします。あいかわらず溶連菌か多く見られます。インフルエンザは流行に至りません。
1)まだ溶連菌感染症が一番多いです。
80名の患者さんがみえました。保育園や幼稚園の預かり保育での広がりが見られます。小学校でも見られています。目立ったところでは:白梅保育園、マイトリー幼稚園、三井幼稚園、大崎保育園、味坂保育園、小郡幼稚園、小郡中央保育園分園、本郷保育園、三国保育園、菊池保育園、海の星保育園、美しが丘幼稚園、希小、小郡小、立石小、大原小、菊池小など。
2)次に嘔吐下痢症が見られます。
17名:ほとんどが軽症で、ノロウイルス、カルシウイルスなどの小円形細胞型ウイルスかと思われます。2−3日で治ります。吐いてお腹を痛がらない場合は大半がこれだとおもわれます。経口補水液(アクアソリタ、OS1などを20mlを10分間隔で与えて脱水を防ぎます。そのうち吐き気が治まります(6−12時間)ので、はかなくなって4−5時間経ってから水分を多めにあげたり、うどんや、塩付きおにぎりなどをあげてください。吐き気止めや整腸剤はほとんど効果はありません。経口補水法が唯一の治療といえます。
3)インフルエンザの患者さんがみられました。
10名の方が見えられました。白梅保育園、御原保育園、すばる保育園、菊池保育園、太刀洗小、三国小、東野小、大原小、希ヶ丘小、耳納保育園などで見られています。
4)次に手足口病が見られます。
7名:味坂保育園、松崎保育園などで見られています。発熱がなく軽症なタイプが多いです。
5)つぎにアデノウイルス感染症の方が見えています
3名:大原保育園、三井幼稚園、ドラモリ託児所です。
6)マイコプラズマ肺炎:鼻水はなく、昼間の咳がひどく発熱が続く場合は要注意です。
2名:三井幼稚園、小郡小で見られています。
平成29年12月16日