今はやりの病気11月13日号
☆ 福岡県全体の感染症サーベイランスの情報です。(平成29年10月30日-11月5日)。溶連菌感染症、ウイルス性胃腸炎などが多いです。インフルエンザも少し増えています。
☆ 感染性胃腸炎(633名)、溶連菌感染症(405名)、インフルエンザ(255名)、手足口病(196名)、RSウイルス感染症(191名)、水ぼうそう(63名)、アデノウイルス感染症(57名)、おたふくかぜ(46名)、ヘルパンギーナ(21名)、マイコプラズマ肺炎(20名)、りんご病(3名)、百日咳(1名)、でした。麻疹は0名、風疹は0名となっています。
☆次に、当医院を受診された小郡近辺のはやりの病気の報告(11月6日〜11日)をいたします。福岡県の春日市あたりでインフルエンザの報告が増えています。筑紫野イオンモールはそこに行った人でインフルエンザA型にかかった方が当医院にも見えています。ご注意を!
1)まだ溶連菌感染症が一番多いです。
66名の患者さんがみえました。保育園や幼稚園の預かり保育での広がりが見られます。小学校でも見られています。目立ったところでは:味坂保育園、小郡カトリック幼稚園、おおぞら幼稚園、すばる保育園、小郡幼稚園、菊池保育園、のびっこ園、ふたば保育園、小郡保育園、光が丘保育園、松崎保育園、太刀洗保育園、小郡中央保育園、三国小、小郡小、北野小、大原小など。
2)次にRSウイルス感染症が見られます。
10名の患者さんがみられました。1歳未満のお子さんが5名見えられましたがどこでもらったかわかりません。3歳以上のお子さんでは、カゼと診断され、ひどくならないケースもたくさんあります。乳児のお子さんがかかるとひどくなりやすいので注意が必要です。6ヶ月未満のお子さんで咳や鼻水が見られる方は、検査をお勧めいたします。大きいお子さんは、前述したように、いくら流行っているからといって、ひどい咳と熱が続いたりしない場合は、検査は不要と考えます。
3)あとはアデノウイルス感染症が見られます。流行性角結膜炎(はやり目:目のみ)は松崎保育園やその他で見られます。アデノウイルス咽頭炎(喉と熱)が見られています。
4)嘔吐症や嘔吐下痢症などの軽症のウイルス性胃腸炎がふえてきました。
吐くだけで済んだり、熱が出たり、頭痛や下痢がみられる場合もあります。2−3日でよくなることが多いです。ただし、お腹を痛がる場合は、細菌性腸炎もあります。
5)手足口病が味坂保育園でみられました。
6)インフルエンザA型のお子さんが1名見られました。(イオンでもらった可能性があります)
平成29年11月13日