今はやりの病気10月5日号
☆ 福岡県全体の感染症サーベイランスの情報です。(平成29年9月25日-10月1日)。RSウイルス感染症、溶連菌感染症、ウイルス性胃腸炎などが多いです。
☆ 感染性胃腸炎(522名)、RSウイルス感染症(452名)、溶連菌感染症(313名)、手足口病(195名)、おたふくかぜ(52名)、水ぼうそう(43名)、アデノウイルス感染症(35名)、ヘルパンギーナ(30名)、インフルエンザ(22名)、マイコプラズマ肺炎(16名)、りんご病(4名)、百日咳(1名)、でした。麻疹は0名、風疹は0名となっています。
☆次に、当医院を受診された小郡近辺のはやりの病気の報告をいたします。
1)まだ溶連菌感染症が一番多いです。
61名の患者さんがみえました。保育園や幼稚園の預かり保育での広がりが見られます。小学校でも見られています。
2)次にRSウイルス感染症が見られます。
14名の患者さんがみられました。いたるところで見られています。3歳以上のお子さんでは、カゼと診断され、ひどくならないケースもたくさんあります。乳児のお子さんがかかるとひどくなりやすいので注意が必要です。6ヶ月未満のお子さんで咳や鼻水が見られる方は、検査をお勧めいたします。大きいお子さんは、前述したように、いくら流行っているからといって、ひどい咳と熱が続いたりしない場合は、検査は不要と考えます。
3)次にアデノウイルス感染症が多いです。流行性角結膜炎(はやり目:目のみ)、アデノウイルス咽頭炎(喉と熱)が見られています。
4)ウイルス性胃腸炎もみられますが、カンピロバクターなどの細菌性胃腸炎も見られます。
吐くだけで済んだり、熱が出たり、頭痛や下痢がみられる場合もあります。2−3日でよくなることが多いです。ただし、お腹を痛がる場合は、細菌性腸炎もあります。今回は病原大腸菌の細菌性胃腸炎で来院されています。細菌性胃腸炎の場合は抗生剤が必要になります。
5)手足口病やヘルパンギーナはめっきり少なくなりました。一部の保育園で見られています。
平成29年10月5日