今はやりの病気 2月2日号
インフルエンザはまだまだ多いですが、ピークを過ぎようとしています!
☆ 福岡県全体の感染症サーベイランスの情報です。(平成30年1月22日-1月28日)。まだまだ多いですが、インフルエンザはピークを過ぎようとしています。
☆ インフルエンザ(15315名)、感染性胃腸炎(796名)、溶連菌感染症(448名)、水ぼうそう(38名)、RSウイルス感染症(95名)、手足口病(59名)、アデノウイルス感染症(48名)、おたふくかぜ(32名)、マイコプラズマ肺炎(18名)、りんご病(4名)、百日咳(1名)、ヘルパンギーナ(1名)、でした。麻疹は0名、風疹は0名となっています。
☆次に、当医院を受診された小郡近辺のはやりの病気の報告(1月15日〜1月20日)をいたします。インフルエンザが急増しています。溶連菌も相変わらず多いです。
1)インフルエンザの患者さんが多いです。
182名の方が見えられました。B型の方がやや多いようです。どこの園、学校でもみられ、学級閉鎖も相次いでいます。発熱したらインフルエンザを疑う時期となりました。抗インフルエンザ剤の効果ですが、A型にはかなり早く効果が見られますが、B型への効果はあまり効果的でない場合も多いようです。一旦下がった熱が再度2−3日続いたりして、計3−6日くらい出たり下がったりする傾向にあります。
☆インフルエンザにかかっても、微熱、咳鼻水だけ、無症状の方も存在します。兄弟がインフルエンザだからとか、咳鼻水が出るからとか、元気はあるが微熱だからとかで、積極的にインフルエンザかどうかを調べることは、本人のため、園や集団生活をしている他のお子さんたちへの予防にはつながらないと思います。また、インフルエンザのお薬を飲まないと治らないと思っていませんか?お薬によって脳炎や脳症を防ぐことはできません。高熱が続くのを薬によって半日−2日早く下がる可能性があるというだけで、インフルエンザの治療薬を使用しないと治らないということではありません。微熱や咳鼻水だけでインフルエンザの有無を検査で確認するといった過敏な反応を慎むよう、皆様、保育園の関係者の方々どうかご理解ください。
2)溶連菌感染症も多いです。
51名の患者さんがみえました。保育園や幼稚園、学校で見られます。インフルエンザとの合併も多く17名はインフルエンザとの合併を認めました。
3)次に嘔吐下痢症が見られます。
9名:ほとんどが軽症で、ノロウイルス、カルシウイルスなどの小円形細胞型ウイルスかと思われます。2−3日で治ります。吐いてお腹を痛がらない場合は大半がこれだとおもわれます。経口補水液(アクアソリタ、OS1などを20mlを10分間隔で与えて脱水を防ぎます。そのうち吐き気が治まります(6−12時間)ので、はかなくなって4−5時間経ってから水分を多めにあげたり、うどんや、塩付きおにぎりなどをあげてください。吐き気止めや整腸剤はほとんど効果はありません。経口補水法が唯一の治療といえます。
4)つぎにRSウイルス感染症の方がみられます。
RSウイルス感染症:8名:インフルエンザのように発熱、咳が続きます。
5)つぎにアデノウイルス感染症の方が見えています
3名:集団児ではありません。
平成30年2月2日