今はやりの病気 11月2日号
今はやりの病気 11月2日号
まずは、福岡県のサーベイランスから、10月22日〜10月28日分のデータです。
県内では、インフルエンザが51名報告がありますが、流行には至っていません。また、ウイルス性の嘔吐症や嘔吐下痢症が増え毎年この時期にはやるノロウイルスが見られているようです。RSウイルス感染症、手足口病、ヘルパンギーナは減っています。風疹は成人男性で数名見られているようです。
次に当医院での報告ですが、インフルエンザは、お父さんがそうだったとかという話はありましたが、本人は大丈夫でまだインフルエンザは見られていません。福岡県の情報と違って、当医院ではアデノウイルス感染症が多く見られ、10月29日から5日ほどで12人くらいお見えになりました。味坂保育園、すばる保育園、三井幼稚園、太刀洗保育園などで見られます。ウイルス性嘔吐症も多く、城山保育園で流行が見られます、その他、海の星保育園などでもみられ、今後流行する可能性があります。溶連菌感染症も相変わらず見られ、アスター幼稚園、大原保育園、本郷保育園、小郡中央保育園、大空幼稚園、小郡小、大原小、三国小などで見られます。
手足口病、ヘルパンギーナなどの夏カゼはあまり見られなくなりました。
以上です。今後流行するのは嘔吐症や嘔吐下痢症かと思われます。急に吐き始めて、吐き気は6−12時間続きます。吐き気が遠のくまでは、ひたすら経口補水液(OS1、アクアソリタなど)を20mlを10分おきくらいにちびちび与え、吐き気がなくなったら、うどんやおかゆなどの炭水化物を与えてください。吐き気止めや整腸剤などを使っても有効ではなく、1−2日で自然治癒します。途中、発熱や頭痛が見られる場合は解熱剤を使用されても構いません。ただし、腹痛がひどく、顔色も改善しない場合は他の病気や脱水症が考えられますので受診が必要です。
平成30年11月2日