5−11歳のコロナワクチン、先生はどう考えていますか?
5−11歳のコロナワクチン:私の子どもだったらどうする
よく先生だったらどうしますか?という質問を受けます。
私の考えだと、できるだけ多くの方に勧めたいと思っています。
コロナワクチンのデルタ株に対する予防効果は2回接種で90.7%と言われています。オミクロンに関しては大人で2回投与70%、3回接種で90%以上の予防効果が報告されています。これらを考えれば、5−11歳に対しても効果は十分にあると考えられます。子どもの接種量は大人の三分の一の量ですが、大人同様の抗体の上昇が確認されています。
オミクロン株に対する最近の知見では、5−11歳のでのワクチンによる予防効果は30%くらいで、入院阻止率は70%くらいと言われています。インフルエンザワクチンの子どもへの発症予防効果は60%と言われていますので効果から考えるとコロナワクチンは約半数になります。しかし、重症化予防という点から見れば十分に効果があると思われます。今後10月より子どもにもオミクロン対応のワクチンの導入が決まっており、さらに効果が期待できます。オミクロン対応ワクチンは、現在のワクチンを2回接種した人が対象となります。
現在、オミクロン株の変異が見られ、かかると症状もデルタほどではないですが、初期のオミクロン株より強い症状が見られています。子どもの入院も増えている様です。
ですので、お子さんには是非接種していただきたいと考えています。
ただし、高齢者との接触が全くない、ご両親もかかってもご自身や会社や周りへの影響は全くないと思われる方は、副作用は少ないと言われてもどうしてもしたくないと言う方、はしないという選択肢はあると思います。
令和4年8月30日 院長