☆   福岡県全体の感染症サーベイランスの情報です。（平成２９年１１月２７日－１２月３日）。ウイルス性胃腸炎、インフルエンザが増えています。溶連菌感染症も多いです。

☆   感染性胃腸炎（１０８６名）、インフルエンザ（８５８名）、溶連菌感染症（５２５名）、手足口病（１６７名）、水ぼうそう（１００名）、アデノウイルス感染症（９８名）、RSウイルス感染症（７３名）、おたふくかぜ（４４名）、ヘルパンギーナ（１４名）、マイコプラズマ肺炎（１２名）、りんご病（４名）、百日咳（０名）、でした。麻疹は０名、風疹は０名となっています。

☆次に、当医院を受診された小郡近辺のはやりの病気の報告（１２月４日〜１２月９日）をいたします。あいかわらず溶連菌か多く見られます。インフルエンザは流行に至りません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

１）まだ溶連菌感染症が一番多いです。

８１名の患者さんがみえました。保育園や幼稚園の預かり保育での広がりが見られます。小学校でも見られています。目立ったところでは：白梅保育園、マイトリー幼稚園、小郡保育園、三井幼稚園、おおぞら幼稚園、味坂保育園、美鈴保育園、海の星保育園、御原保育園、太刀洗保育園、菊池保育園、見真幼稚園、三国保育園、ふたば幼稚園、宮の陣保育園、小郡カトリック幼稚園、三国小、小郡小、菊池小、希ヶ丘小など。

２）次に嘔吐下痢症が見られます。

１６名：ほとんどが軽症で、ノロウイルス、カルシウイルスなどの小円形細胞型ウイルスかと思われます。２−３日で治ります。吐いてお腹を痛がらない場合は大半がこれだとおもわれます。経口補水液（アクアソリタ、OS１などを２mlを１０分間隔で与えて脱水を防ぎます。そのうち吐き気が治まります（６−１２時間）ので、はかなくなって４−５時間経ってから水分を多めにあげたり、うどんや、塩付きおにぎりなどをあげてください。吐き気止めや整腸剤はほとんど効果はありません。経口補水法が唯一の治療といえます。

３）インフルエンザの患者さんがみられました。

４名の方が見えられました。白梅保育園、小郡中央保育園、小郡カトリック幼稚園、耳納保育園などで見られています。

４）次に手足口病が見られます。

３名：大き保育園、御原保育園、報恩保育園などで見られています。発熱がなく軽症なタイプが多いです。

５）つぎにアデノウイルス感染症の方が見えています

１名：小郡中央保育園です。

平成２９年１２月９日