☆   福岡県全体の感染症サーベイランスの情報です。（平成２９年１０月２日－１０月８日）。RSウイルス感染症、溶連菌感染症、ウイルス性胃腸炎などが多いです。インフルエンザも少し増えています。

☆   感染性胃腸炎（４９４名）、RSウイルス感染症（４４１名）、溶連菌感染症（３７３名）、手足口病（２１５名）、アデノウイルス感染症（５１名）、インフルエンザ（４２名）、おたふくかぜ（３７名）、水ぼうそう（３３名）、マイコプラズマ肺炎（２７名）、ヘルパンギーナ（１９名）、りんご病（３名）、百日咳（１名）、でした。麻疹は０名、風疹は０名となっています。

☆次に、当医院を受診された小郡近辺のはやりの病気の報告をいたします。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

１）まだ溶連菌感染症が一番多いです。

５６名の患者さんがみえました。保育園や幼稚園の預かり保育での広がりが見られます。小学校でも見られています。目立ったところでは：みなみ幼稚園、すばる保育園、おおぜき保育園、のびっこ園、菊池保育園、小郡保育園、小郡小など。

２）次にRSウイルス感染症が見られます。

２４名の患者さんがみられました。いたるところで見られています。３歳以上のお子さんでは、カゼと診断され、ひどくならないケースもたくさんあります。乳児のお子さんがかかるとひどくなりやすいので注意が必要です。６ヶ月未満のお子さんで咳や鼻水が見られる方は、検査をお勧めいたします。大きいお子さんは、前述したように、いくら流行っているからといって、ひどい咳と熱が続いたりしない場合は、検査は不要と考えます。目立ったところでは、小郡中央保育園、すばる保育園、味坂保育園、海の星保育園、本郷保育園、小郡保育園など。

３）次にアデノウイルス感染症が多いです。流行性角結膜炎（はやり目：目のみ）はすばる保育園で見られます。アデノウイルス咽頭炎（喉と熱）が見られています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

４）ウイルス性胃腸炎もみられますが、サルモネラ胃腸炎などの細菌性胃腸炎も見られます。

吐くだけで済んだり、熱が出たり、頭痛や下痢がみられる場合もあります。２−３日でよくなることが多いです。ただし、お腹を痛がる場合は、細菌性腸炎もあります。

平成２９年１０月４日